斜里港にオットセイ

 2005年1月14日、斜里港の船揚げスロープにオットセイが姿をあらわしました。小型犬ぐらいの大きさから、今年生まれの子のようです。11月24日にも知布泊港でオットセイ(メスの成獣?)が姿を見せました。
 アシカ科のオットセイにはとがった三角形耳たぶ(耳介)があります。顔を見ていると、SF映画のE.T.を思い浮かべてしまいました。大きな手足のヒレと、後肢が体の後方ではなく、前方を向き、前肢と後肢で腹を地面につけずに浮かせて歩くことができるところがアザラシと異なります。
冷たい海水からの断熱も、皮下脂肪だけでなく、空気を含んだ密でやわらかな毛皮で断熱しています。かつてはこの毛皮を目当てに乱獲された時代もありました。
 オットセイはサハリン島東部のチュレニイ島やカムチャツカ半島東部のコマンドルスキー諸島などに集団繁殖場があります。繁殖期以外は上陸することはなく、沖合を回遊しています。冬から春にかけては本州の三陸沖辺りまで、南下することが知られています。
 
11月24日のオットセイも痩せていましたが、このオットセイの子もとても痩せています。オットセイは母と子のつながりはもともと希薄で、繁殖場での哺乳期間が終わると、親から独立して回遊生活に入ります。自力で採餌し、十分な遊泳能力を獲得するまではオットセイ最大の試練の時です。