ミンククジラBalaenoptera musculus
知床沿岸に姿をみせるミンククジラには、体の模様、背ビレの傷などによる個体識別から、知床沿岸を餌場として、春から秋にかけてほぼ定着するグループと、根室海峡を移動経路として通過するグループがいると考えられている。春は根室海峡を北上する移動個体の増加により、観察頭数の増加が顕著に見られるが、秋には目立った増加は認められていない。
知床沿岸を餌場として定着するグループは、春先には主にオキアミを主食とし、ハシボソミズナギドリとほぼ同じような場所を餌場としているが、夏から秋にかけては魚食が中心。 ミンククジラは知床沿岸で期間、数ともにもっともよく見られるヒゲクジラ。若いクジラの海岸漂着も多い。 ツチクジラのように集団で浮上するようなことは少なく、短い周期で浅い潜水と、浮上を繰り返しながらバラバラに泳いでいることが多い。
(上オキアミ・右ハシボソミズナギドリの群れ)
背びれの高さは30cmほどで、背ビレの傷や、体の側面の淡色部(模様)は、個体識別に役立つ。 北半球のミンククジラの胸びれの上面には、特有の白色の帯がみられる。 ミンククジラの噴気は高さ3mくらいまで上がるものの、すぐに消滅、ないしほとんど見えないことが多い。
ミンククジラ頭骨
ミンククジラ動画(福田佳弘氏撮影)