ミンククジラ・ツチクジラ骨格掘り出し
9月5日、土の中に埋められていたクジラの骨格を掘り出し、クリーニングする作業を行いました。このクジラは、96年5月に知床半島のオシンコシンの滝付近で漂着していた体長は8メートルのミンククジラで、波打ち際で解体の後、博物館の敷地に埋設していたものです。地下で3年を過ごし、付着していた筋肉なども落ちてきたころと予測し、標本資料の下準備に取りかかりました。
<写真>取り出したミンククジラの全身骨格
前日にパワーショベルを使い、上側の土を除去しておきました。クジラの骨は、まるで恐竜の化石のように埋まっています。はじめに椎骨など順番を間違えないよう、札をつけていきます。そして骨を1個1個とりあげ、水洗いして土や付着した組織を取り除きます。
そうして一番上の写真のように全体の姿が現れてきます。このあと骨の中に含まれた脂肪を取り除く処理が必要で、すぐに展示とはいきません。
<写真>土に埋まったミンククジラの骨格
今回の作業は、毎年行っている北海道大学獣医学部1年生の「知床実習」のなかで実施しました。博物館職員でも経験する機会がすくないクジラの骨格標本の作製は、たいへん印象深い体験になったでしょう。
このほか、97年9月3日に網走で水揚げされたツチクジラの頭骨も土中から取り出しました。ちょうど2年間の埋設で、きれいに筋肉が落ちていました。
これらの骨格は、将来常設展示室で公開する予定です。
<写真>ツチクジラ頭骨のクリーニング
なお、骨格の採集にあたっては網走で捕鯨業を営む下道水産と三好捕鯨の両社にたいへんお世話になりました。ありがとうございました。
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