写真1:岩間に潜むオショロコマの幼魚
 

写真2:産卵をひかえたオショロコマの群れ

<和名(Japanese name)> オショロコマ(サケ科)
<学名(Latin name)> Salvelinus malma (Walbaum, 1792) (SALMONIDAE)
<DATA>Oct.8,2000. 斜里町
 オショロコマは太平洋の北部一帯に分布し、日本では北海道のみに生息する。同じイワナ 属のアメマスに比べ低水温域に生息する傾向がある。
 アメマスの降海(降海:生活の一時期を海で過ごすこと)がほぼ北海道全域でみられるのに対し、オショロコマの降海は知床半島の一部の河川でしかみられず、知床においてもその数は河川残留個体に比べ極めて少ない。知床半島では河口域までオショロコマが優先している河川があり、そこでは降海型オショロコマがみられる割合が高い。降海は5月中旬から6月上旬にかけて、サクラマス(ヤマメ)より早い時期にみられる。
 日本では知床半島のみにみられる降海という特性も堰堤等により生息域が分断されることにより失われる可能性がある。知床半島では河口から近い位置に堰堤がある場合が多く、その場所は道路から近く釣り人が多い。そのため河口より第一番目の堰堤までの間の魚は釣りきられ、降海したのち遡上してきたオショロコマの遺伝子は母集団から失われてしまう。それを回避する方法として@釣り人に対する規制A堰堤に対する魚道の設置、が考えられる。(森高志)

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