斜里市街地に隣接の林でエゾシカ樹皮食い被害確認


 斜里市街地に隣接した海岸砂丘林内で、初めてまとまったエゾシカによる樹皮食い被害を確認しました。被害木は胸高直径(人の胸の高さでの樹木の直径)1.5-11cm(平均4.9cm)、樹高1-10m(平均4.8m)と小径木ばかりですが、狭い範囲で100本以上の被害木を確認しました。
 被害木の内訳はオオツリバナ100本(90.9%)、ノリウツギ5本(4.5%)、シウリザクラ3本(2.7%)、ナナカマド1本(0.9%)、トドマツ1本(0.9%)で、オオツリバナの被害が目立ちました。被害を受けたオオツリバナのすぐ隣にほぼ同径のエゾイタヤ、イチイは食われていないことから、エゾシカはオオツリバナが好きなのでしょうか?被害を受けたオオツリバナのうち、94%が全周におよぶ樹皮はぎを受けていたので、おそらく来年には枯れてしまうでしょう。
 またあまりシカが好まないトドマツが1本かじられていましたが、1mぐらいの幼樹だったので、気まぐれで食べたのでしょうか?
 エゾシカによる樹皮食いは、積雪により食物が不足する、冬から春に見られます。知床国立公園を含む半島部では深刻な被害が出ていますが、市街地近くの海岸砂丘林では今まで目立った被害は見られませんでした。
 斜里町を含む網走管内の多くの市町村では農業被害を防止するため、山から農耕地へのシカの侵入を防止する万里の長城のような防鹿柵ができています。今回被害のみられた海岸砂丘林はその柵の中です。おそらく何らかの理由で柵内に入ったシカがそのまま海岸砂丘林にとどまっているものと思われます。
 それにしても、市街地近くのこんなところでも樹皮食い被害が見られるとは、エゾシカ恐るべし!


 

エゾシカによる樹皮食い被害を受けたオオツリバナ



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