変化する植生−知床岬(2004.10.4)

 知床岬周辺の台地では大きな植生の変化がおきています。エゾシカが好むセリ科草本は姿を消し、エゾシカが好まないアメリカオニアザミ(ヨーロッパ原産の外来種)やハンゴンソウが海岸台地で勢力をのばしています。ただこれらの変化は現在も進行形であり、エゾシカの個体数がさらに増加すれば、現在あまり食べられていないこれらの種も食べ始めるのかもしれません。 鹿児島県の馬毛島に生息するニホンジカの一亜種マゲジカは強烈な棘をもつアメリカオニアザミですら、餌が乏しくなると根を掘り出して食べるそうです。


知床岬の台地上に広がるアメリカオニアザミ群落(濃いグリーンの部分)


茶色に枯れているのはハンゴンソウ


シカが草本を食べ尽くすことにより、草原の裸地化も進んでいる。


アメリカオニアザミ