シカのからだの秘密「足」
逃げるのに適した足

植物を食物とする草食動物は、彼らを餌とする肉食動物から逃れる術を発達させてきました。ウシやシカなど有蹄類とよばれるグループは、脚力で天敵から逃れるため、爪(角質)が変化して、より走ることに適した蹄をもつようになりました。これにより、もはや指は物を握ったりといった、走る以外の用途に使用することは不可能になり、指の数の減少をもたらしました。有蹄類は指の数が1本(ウマ類)または3本(サイ類)の奇蹄類と、指の数が2本の偶蹄類の2つのグループに分けることができます。偶蹄類の中でも、ウシなどは第1、第5指が完全に消失していますが、シカやイノシシ類では副蹄として残っています。
「写真1:蹄(第3.4指) 2副蹄(第2.5指)」
人間の足との違い

人間のかかとは地面に着いていますが、シカでは踵は地面から離れています(矢印)。前足も同じ構造をとります。人のような着地を蹠行性、シカのような着地を趾(指)行性と呼びます。ヒグマやエゾリス、ユキウサギなどは蹠行性、キタキツネやエゾタヌキなどは趾(指)行性です。(哺乳類の全身骨格)。
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