シカのからだの秘密「角」




 4月から5月にかけて、昨年の角が落ちます(落角)。落角は若い個体ほど遅くなります。後には袋角と呼ばれるビロード状の皮膚に被われ、内部には毛細血管が発達したやわらかい角が成長していきます。




 春から夏にかけて、袋角は2、3ヶ月に70cm(成獣)と急激に成長します。漢方薬で利用されるのはこの袋角です。

 



 
 9月、繁殖期に向かって男性ホルモン分泌が増加し始めると、精巣では精子の生産が始まり、同時期に角の成長は止まります。角の皮下では周辺部から中心に向かって骨化が進みます。やがて血管は周囲からの骨化によって血流がとまり、袋角の皮が脱落して骨化した角が露出します。これがいわゆる枯れ角です(左:10月・右:3月)。


 繁殖期を過ぎると、男性ホルモンのレベルは低下し、4〜5月頃ほとんど0の最低値となり、落角がおこります。
(右:血液の付着した落角直後の角)



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