歴史ハイキング知床硫黄山




 今年(1999年)は北海道は暑い日が続き、8月11日も太陽に照らされながらの登山でした。知床硫黄山は純度が100%に近い硫黄を定期的に噴出することで知られており、明治時代と昭和10年代に硫黄採取が行われています。その痕跡は、カムイワッカ川河口の滝の近くに硫黄流出防止柵や運搬リフトの支柱跡が残り、登山道の途中にも石組みやコンクリートが見られます。これらは戦前に行われた硫黄採取の遺跡なのです。
<写真>:硫黄を見る。運搬リフトの支柱跡で



 硫黄山は活動を続ける活火山で、標高600mの新噴火口では現在も湯気があがり、噴気口には透明な硫黄の針状結晶がキラキラと光っています。硫化水素のにおいに注意して、すぐ近くで噴気口を観察。またここにも硫黄採取の荷車が通った道の跡と思われる石組みが残っていました。記念撮影のあと下山です。10歳から最高齢は79歳の男性まで、全員が目的地まで到達し無事下山しました。
<写真>:現在も活動を続ける新噴火口の硫黄針状結晶



 ところで前日まで知床国立公園のマイカー規制が行われており、知床五湖から奥には路線バスと専用の「シャトルバス」が通るだけで、下見で行った硫黄山の登山口には心地よい静けさがありました。ところが講座当日は車の多いこと驚くばかり。人気のカムイワッカ湯の滝付近は駐車する車が路肩にあふれ、行き違いもままならぬ状況で、沿線は凄まじい土ぼこりが舞い上がる状況でした。
 シャトルバスで訪れる知床の良さを実感しています。
<写真>:知床自然センター前から出発するシャトルバス

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