新着資料:有楽座舞台幕


 斜里唯一の劇場「有楽座」(ゆうらくざ)の引き幕が寄贈されました。これは日米講話条約(サンフランシスコ条約)の締結を記念し、町内の有志が寄贈したものです。幕の中央には天馬にのる金髪の女性、その左右に日章旗と星条旗が描かれており、幕の右端に「昭和二十六年講和条約記念」と大きく書かれています。
 すその部分には賛同者となった商店などの名前が連なり、そこにはドレスメーカー斜里高等洋裁女学院、斜里紡毛工場、斜里ミルクプラント、上野写真館、以久科佐々木ベーカリーなど今はない名前も見られ、にぎやかだった当時の斜里の様子が伺えます。
 有楽座は大正時代には営業をはじめた劇場で、芝居や演芸のほか、映画の上映や集会なども行われる斜里唯一の会館としても親しまれていました。斜里で最初にテレビを設置した場所でもあり、多くの人が見学に来たといわれています。また、800人以上が出席した斜里町農協の設立準備会も行われました。しかし昭和40年(1965)に取り壊わされ、現在、跡地は農協ビルとなっています。
(知床博物館ニュースレター「タンネウシ」No.93、99年8月より)


展示期間:8月31日まで 大きさ:たて3.4m×よこ10.8m 寄贈:芳賀幹生氏

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